大麻陽性の貴源治 過去に「理不尽な指導」バスケで八村と対戦 双子の兄は暴行で引退

 日本相撲協会は20日、十両貴源治(24、常盤山)=本名・上山賢=が大麻を使用していたことを発表した。19日に薬物検査(尿検査)を実施したところ、大麻陽性の判定。聞き取り調査で本人が名古屋場所中(18日千秋楽)に宿舎近くの道路で歩きながら大麻タバコ1本を吸ったと認めた。現在、警視庁が捜査中で本人は聴取を受けた後、師匠の指示で謹慎している。

 貴源治は2019年9月、弟弟子のあいさつの仕方などを巡り、「理不尽な指導、悪質な言動」があったとして、けん責処分を受けた。同10月には双子の兄、元十両貴ノ富士が弟弟子への暴行事件を繰り返して引退した。

 貴源治は栃木県小山市出身。中学生時代はバスケットボール選手で兄とともに茨城県選抜の主力として全国3位となった。NBA選手の八村塁とは同級生で対戦経験もある。

 中学卒業後、兄とともに旧貴乃花部屋に入門し2013年春場所で初土俵。2017年夏場所で新十両、2019年名古屋場所で新入幕を果たした。名古屋場所は十両で6勝9敗の成績だった。十両優勝1回、最高位は西前頭10枚目。

 角界と大麻といえば2008年8月、ロシア出身の幕内若ノ鵬が逮捕され解雇。その後、協会検査で同じくロシア出身の幕内露鵬、十両白露山が大麻に陽性反応を示し解雇。さらに翌年1月にも幕内若麒麟が大麻所持の疑いで逮捕され、日本人力士まで広がった薬物汚染で衝撃を与えた。

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