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白鵬 “奇襲”で14連勝 いざ!9年ぶり6回目の千秋楽全勝決戦へ

 「大相撲名古屋場所・14日目」(17日、ドルフィンズアリーナ)

 進退問題を完全突破した横綱白鵬が大関正代を浴びせ倒して、初日から14連勝に伸ばした。仕切り戦から大きく距離を取り立ち合う奇襲で翻弄(ほんろう)。八角理事長(元横綱北勝海)は苦言を呈したが、最終大一番を前に“暴君”ぶりも復活した。綱とりの大関照ノ富士も無傷の自己新14勝目で横綱昇進を決定的とした。千秋楽、9年ぶり6回目の全勝同士の決戦。白鵬が勝てば7場所ぶり45回目の優勝、照ノ富士が勝てば3場所連続V5で昇進に花を添える。

 徳俵付近まで下がった白鵬の仕切りに館内はざわめいた。動揺の隠せぬ正代がそろりと出てきたところを左右の強烈な張り手。さらに見合ってから瞬時に右を差し、最後は体ごと必死に倒れ込んだ。

 V争いの佳境、結びの大関戦で横綱が奇策。八角理事長は「奇襲って言うのは弱い方がやるもの。これだけ優勝している横綱がしてはいけない」と、不快感をあらわにした。

 白鵬はリモート取材には応じず、勝負モード。土俵下の藤島審判長(元大関武双山)が「まともに当たられたくないのだと思う。(正代の圧力を)いかに受けないか。賛否あるけど、なりふり構わず勝ちにこだわる貪欲さがある」と解説した。

 これまで数え切れぬほど、「横綱の相撲でない」と批判を浴びてきた白鵬にとっては、どこ吹く風だ。進退を懸けた今場所、初日から連勝街道。引退危機を楽々突破した。唯我独尊の最強“暴君”が大一番へ向け、完全によみがえったと言える。

 モンゴルの後輩、照ノ富士と千秋楽、全勝同士V決戦。12年名古屋場所では日馬富士との楽日全勝対決に敗れている。ただ過去、無傷14連勝は18回あり、優勝を逃したのは、この1回だけ。データ上は白鵬のV率94%だ。

 決戦を制せば、史上最多のV45。6場所連続休場明けの優勝で大鵬の5場所連続を上回る。16年連続優勝、16回目の全勝優勝は1位。そして目標にしてきた千代の富士の35歳5カ月を上回り、横綱最高齢36歳4カ月の優勝(年6場所制の1958年以降)となる。

 新横綱場所の名古屋で横綱在位が史上最長14年目に突入。白鵬伝説はまだ終わらない。

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