翔猿マジック!逆転星で3勝目 白鵬初挑戦へウキウキ「思い切りやろうかな」

 「大相撲名古屋場所・6日目」(9日、ドルフィンズアリーナ)

 西前頭3枚目の翔猿が隠岐の海をしぶとく下手投げで逆転し、前日の大関正代撃破に続き連勝とし、3勝目(3敗)を挙げた。愛知県犬山市の「日本モンキーセンター」が熱烈応援。猿ファンの期待を背負い、7日目、初の横綱戦、白鵬に挑み金星を狙う。進退を懸ける白鵬と、綱とりの大関照ノ富士はともに無傷6連勝に伸ばし、トップを並走。ただ1人の1敗で平幕琴ノ若が追う。

 翔猿はしぶとい。191センチ長身の隠岐の海に寄られた土俵際、左下手に力を込めスルリと体を入れ替えた。右足1本でこらえ、こん身の投げで逆転した。「捨て身だった。思い切りやったら白星につながった。がむしゃらという感じ」と必死に3勝目をつかんだ。

 初日は琴恵光を得意の蹴返しで転がし、5日目は動き勝って大関正代を初撃破。3敗はしているが上位で存分に持ち味を発揮する。

 名古屋場所を待っていた猿ファンがいる。猿専門動物園で霊長類の飼育展示種数は約60種800頭と世界最大規模を誇る「日本モンキーセンター」の職員たちだ。

 新入幕の20年秋場所、優勝争いした際は職員30人が部屋にファンレターを送った。「名前に猿が付いているし動き回るところも猿に似ている。男前だし応援している」と女性職員。手紙では「名古屋場所で機会があったら来てください」とお願い。コロナ禍で園の猿たちと対面はお預けながら活躍を願っている。

 7日目は初の横綱白鵬戦。「楽しみながら思い切りやろうかな」。モンキー・マジックで最強横綱から金星だ。

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