橋岡優輝 メダル「確実に獲りにいく」 19年世界選手権「銅」相当の大ジャンプでV

 「陸上・日本選手権」(27日、ヤンマースタジアム長居)

 男子走り幅跳びは橋岡優輝(22)=富士通=が自己ベストを4センチ更新する日本歴代2位の8メートル36をマークし、2年ぶり4度目の優勝。2位の津波響樹(大塚製薬)、3位の城山正太郎(ゼンリン)と東京五輪代表に内定した。

 不安定な内容が、その底知れぬポテンシャルをより際立たせた。

 「日本記録(8メートル40)を狙っていたので悔しい。ふがいない」

 橋岡はいきなり2本連続でファウル。追い込まれた3本目。しっかりと合わせて今季ベストの8メートル27をマークし、断トツ首位に立った。5本目で8メートル29、そして6本目で自己ベストを更新し、今季世界ランク5位、16年リオ五輪、19年世界選手権とも銅メダルに相当する8メートル36を記録。ファウルだったものを含め、すべて8メートルを超える跳躍だった。ただ、見据えているのはあくまで世界での戦い。「前半2本のファウルは五輪で絶対にやってはいけない失敗。まだ日本選手権で良かった」と、端正な顔はほぼ緩むことはなかった。

 アスリート一家の夢が現実になった。父利行さんは棒高跳びの元日本記録保持者で、母直美さんは100メートル障害と三段跳びの元日本記録保持者。両親がたどり着けなかった夢舞台の切符をつかみ、「支えてくれたから夢をかなえられた。感謝を伝えたい」。また、いとこでサッカー男子代表の橋岡大樹との“親族五輪出場”に「先に(大樹が)内定していたので、僕もやりきらないと、と思っていた。2人そろってスタートラインに立てたのはすごく良かった」と、うなずいた。

 「五輪では最低8メートル50。メダルを確実に獲りにいく」。理想の跳躍の先に同種目日本初の五輪メダルはある。

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