ソフトボール・山田 上野の助言で肉体改造!1学年上レジェンドと集大成の金メダルへ

 合宿の打撃練習で快音を響かせる山田恵里(日本ソフトボール協会提供)
 練習中に上野由岐子(左)と並んで真剣に話を聞く山田恵里(日本ソフトボール協会提供)
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 ソフトボール女子で“イチロー”の異名を持つ日本代表主将の山田恵里(37)=デンソー=は、盟友の上野由岐子とともに戦う3度目の五輪を集大成と位置づけた。

 08年北京で日本が金メダルを獲得して以来、13年ぶりに五輪に復活したソフトボール。前回大会に続いて主将を担う山田は「今回は経験値も置かれている立場も違う」と強い責任感を口にする。競技は24年パリ五輪で再び除外され、自身も「代表に入ることは今後ないと思う」と“最後の五輪”と位置づける。

 「女子ソフトボール界のイチロー」と呼ばれる外野手は、もう一人のレジェンドだ。03年からの山田の代表歴はそのまま1学年上の上野の背中を見続けてきた時間となる。「上野さんと一緒の時代を生きてこられた。五輪競技として再び臨めるのは本当にありがたいし幸せ」。アテネで銅、北京で金メダルをともに獲得した。2人で挑む3度目の五輪は集大成の舞台となる。

 長い現役生活は「上野さんがいなかったらとっくにやめている」と言う。「合宿でも誰より走っているし誰より体力がある。もっと頑張らなければいけないという気持ちに常にさせられてきた」と刺激を受け続けてきた。

 山田にとってコロナ禍の1年は変革の年だった。近年は故障を恐れトレーニング負荷を落としていたが、調子が上がらない。「こんなことで、五輪で結果が出るわけない」と昨年末に上野に助言を求め、トレーニングメニューを刷新。「ケガもなく、軽く投げられ、力を入れなくても打てる。この年になっても体は変わる」と新たな発見があった。

 13年前の北京五輪決勝では、ライバル米国への勝利の喜びが先に立った。「金メダルだとわかっていなかった。表彰台でメダルをかけられ、センターポールに旗が上がった時に金メダルを獲ったんだと。もう一度あの感動を味わいたい」。上野とともに、今度はしっかりとその瞬間をかみしめる。

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