阿部詩 史上初の兄妹金へ「2人で覚悟を持って」五輪本番“包囲網”必至「対応したい」

 オンラインで取材に応じた阿部詩
 GSデュッセルドルフ大会で兄妹優勝を飾った阿部詩(左)と一二三
 2020年2月、柔道のグランドスラム・デュッセルドルフ大会で優勝した阿部詩(共同)
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 柔道女子52キロ級で東京五輪代表の阿部詩(20)=日体大=が16日、オンラインで取材に応じた。男子66キロ級代表の兄・一二三(23)=パーク24=と同日に出場する7月25日まで残り38日。史上初となる兄妹金メダルに向けて「2人で覚悟を持って試合に挑む」と決意を示した。

 運命の大一番が着実に迫り来る中、阿部は落ち着いた様子で決意を口にした。「自分の柔道、阿部詩という柔道を見せて一番輝きたい。攻めて、攻めて、しっかり一本を取りに行く柔道で五輪に臨みたい」。金メダル候補筆頭として警戒される中でも、信条である投げ勝つスタイルを貫くことを再確認した。

 兄一二三の背中を追って始めた柔道で、同日優勝という偉業にも期待が懸かる。既に本番のシミュレーションを行っているといい、「こうやって負けたら…と思うこともたまにあるが、勝つことをイメージすることが多い」。表彰台の頂点に上がる映像の具現化に自信をみなぎらせた。

 女子52キロ級で日本勢初となる金メダルに向けては、リオデジャネイロ五輪金メダルのケルメンディ(コソボ)や、世界ランク1位のブシャール(フランス)が最大のライバルとなるが、五輪本番では“包囲網”を敷かれるのは必至。2021年出場した国際大会2試合では全選手から徹底マークを受けただけに「引き手を絞られたり、掛けた技を返してくる相手、捨て身技をしてくる相手、寝技をしてくる相手とか、真っ向勝負をしてくる相手は少ないと思う。そこは2大会で気づいたので対応していきたい」と気を引き締めた。

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