五郎丸さん「最終的には社長に」今後は静岡でプロチーム事業の一員に 指導者は「ない」

 ラグビー元日本代表FBで、現役引退した五郎丸歩氏(35)=ヤマハ発動機=が14日、静岡県浜松市内で引退会見を行った。

 「スッキリした気持ちです後悔のひとつもないですし。次のステージに力を貯めようと思っています」と晴れ晴れとした表情で話した。

 これまで未発表だった今後については「2022年の1月に開幕します新リーグの方で、ヤマハ発動機株式会社が新たに開設するクラブで、事業の一員としてやっていきたい」と表明。「企業色の強いラグビーはファンの方がつきにくいスポーツかなと思っていますと感じながら現役を終えたんですが、新リーグにあたり新会社を作ってプロチームとして新たに開拓していく、業界の先駆者となるチームと、現場ではなくマネジメント面で一緒に成長したいなと思いました」と目を輝かせた。

 今後は静岡に残って本格的に経営に従事していく。「チケットの企画とか、ベースの部分からスタートしようと話しました。アンバサダーの立ち位置ではなく、しっかりクラブ経営を学んでほしいと言われています。最終的にはこの球団の社長になれるような実力を付けていきたいと思います」と夢を語った。

 指導者としての道も候補にあったが「現場で行くのかマネジメントでいくのか迷ったんですが一歩目をマネジメントで進むからには指導者の方はないと思います」ときっぱりと話した。

 五郎丸氏は開幕前の昨年12月に引退を表明。静岡・浜松市内で記者会見を開き「35歳で引退することは22歳のときに決めていた。残り1シーズンを戦う体力、気力しか残っていない」と話していた。

 ◆五郎丸歩 1986年3月1日生まれ、福岡県福岡市出身。佐賀工、早大を経て、2008年ヤマハ発動機入り。FB、キッカーとして活躍し、早大で大学選手権優勝3回。ヤマハ発動機では2014年度の日本選手権優勝。日本代表には早大1年時に初招集。15年W杯では南アフリカ戦で1トライを含む24得点を挙げて勝利に貢献。キック前に前かがみになって前方で手を組むルーティン“五郎丸ポーズ”で一躍、時の人になった。大会ベストフィフティーンにも選ばれた。W杯後はスーパーラグビーのレッズ(オーストラリア)、フランス1部のトゥーロンでプレー。17年にヤマハ発動機に復帰した。日本代表通算57キャップ。W杯通算58得点、TL通算1254得点、TL得点王3度はいずれも日本人最多。185センチ、100キロ。

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