朝乃山は大関陥落へ コンプラ委処分意見「引退勧告」ではなく「複数場所出場停止」

 日本相撲協会のコンプライアンス委員会(青沼隆之委員長=元名古屋高検検事長)が4日、東京・両国国技館で開かれ、新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反し、5月の大相撲夏場所を途中休場した大関朝乃山(27)=高砂=の処分意見をまとめた。複数場所の出場停止とみられ、関係者によると引退勧告ではないという。

 処分意見は八角理事長(元横綱北勝海)に答申され、11日に開催見込みの臨時理事会で判断される。朝乃山は禁止されている期間に不要不急な外出をしたと週刊誌に報道され、協会の調査に一度は否定したが、その後に認めた。7月の名古屋場所はかど番で、出場停止になれば大関からの転落が決まる。

 昨年11月に師匠になった高砂親方(元関脇朝赤龍)が自宅から通う状態が続く高砂部屋の在り方も議論になったという。コンプラ委の1人は「非常に複雑な問題。全ては理事会で判断していただくしかない」と話した。

 ガイドライン違反では不要不急の外出を繰り返した幕内竜電が、師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)の判断で休場した夏場所を含め、3場所出場停止処分となった。

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