宇良が3連勝で6勝1敗 肩すかしで琴勝峰下し「体が勝手に動いた」8日目は幕内土俵

琴勝峰を肩すかしで破る宇良(撮影・金田祐二)
宇良(右)が肩透かしで琴勝峰を下す=両国国技館
宇良(左)が肩透かしで琴勝峰を下す=両国国技館
3枚

 「大相撲夏場所・7日目」(15日、両国国技館)

 西十両2枚目に番付を上げた宇良(28)=木瀬=が琴勝峰(21)=佐渡ケ嶽=を肩すかしで仕留め、3連勝で6勝目(1敗)を挙げた。

 突き放されたが押し負けずに応戦。右をのぞかせ回り込みながら、最後は豪快に巨体を裏返しにした。

 前日は土俵際で逆転のヒヤヒヤ星。「きのうよりは良かった。いい時も悪い時もあるので。体が勝手に動いた」と振り返った。

 琴勝峰とは2018年九州場所、三段目で初対戦しており、押し出しで制した。だが、その後、宇良が再び右膝を負傷。昨年の春場所、宇良が三段目優勝した際、琴勝峰は十両で優勝。「差が付いたな」と思っていた。

 若きホープは幕内で前頭3枚目まで上昇していたことも知っていた。「すごいですよね。そういう点では(勝って)自信になります。けがした時と比べてだいぶ調子を上げたと思う」と、歩んできた道のりをかみしめた。

 中日の8日目は2017年秋場所初日以来、幕内土俵が組まれた。相手は巨漢の魁聖(友綱)。「思わず声が出ました。びっくりしました。声が出ましたよ」と興奮しきり。「まだ十両なので、思い切って勝負できたらと思います」と、久々の舞台へ意気込んだ。

 宇良は2度の右膝手術で一時は序二段まで降下しながら長いリハビリを乗り越え、昨年11月場所、16場所ぶりに関取復帰して9勝6敗。初場所、先場所と連続で10勝を挙げた。2017年九州場所以来、約4年ぶり幕内返り咲きを狙う。

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