親戚は松井秀喜氏“角界のゴジラ”松井が初黒星「勝負強さを尊敬」

吉野に寄り切りで敗れた松井=両国国技館(撮影・金田祐二)
吉野を攻める松井=両国国技館(撮影・金田祐二)
2枚

 「大相撲夏場所・7日目」(15日、両国国技館)

 プロ野球・巨人、大リーグ・ヤンキースなどで活躍した国民栄誉賞スラッガー、松井秀喜氏の遠縁、松井(18、本名・松井拡樹)=時津風=がプロ初黒星を喫した。今場所、序ノ口でデビューし、勝ち越しに王手をかけていたが、連勝は3で止まった。

 もろ手で突いて出たが押し込めない。四つに組まれて、反撃できず土俵を割った。「突っ張って引き離してと思ったけど組み止めてから失敗で。努力が足りなかった。悔しい。悔しいのが一番」と、唇をかんだ。

 出身は石川県白山市で秀喜氏と父がはとこ。親戚だと知ったのは小学6年時。会ったことはないものの「野球で打席に立った時の勝負強さを尊敬しています。大相撲で松井秀喜さんの記録を越せるような偉大な人になりたい」とあこがれだ。活躍していつか対面するのもプロでの目標だ。

 身長181センチ、体重165キロの大器。本格的に相撲を始めたのは昨年6月と経験は浅いが、小学生から柔道で鍛えてきた。100キロ超級で高校総体にも出場したほど、センスは十分に備わっている。

 部屋では兄弟子の大関正代(29)=時津風=らから「ゴジラ」と呼ばれ、なじんでいる。「うれしいです」と、“角界のゴジラ”は恥じない活躍を誓う。

 YouTubeではよく秀喜氏がヤンキース時代、ワールドシリーズで活躍し、MVPに輝いた動画を見ている。「すごいです。あこがれです」と興奮。モチベーションを高めている。

 実は秀喜氏と同じく、プロ野球は阪神ファン。「強かった。マートンとか見ていましたね」と野球経験はないが、野球は好きだ。

 15日は東京ドームで巨人-阪神、通算2000試合のメモリアル。どっちを応援するかは複雑ながら「見たいですね」と、笑みを浮かべていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス