東京五輪・パラリンピック組織委員会理事の元バレー米国代表・ヨーコ・ゼッターランド氏が１５日、読売テレビ「ウェークアップ」（土曜、前８・００）にリモートでゲスト出演。中止論が相次ぐ東京五輪の新型コロナ対策について「外に見えにくいというのは、理事の中にも意見がある」と話し、改善の余地を示した。

　番組ではコロナ禍で噴出する五輪の中止論、安全な開催について取り上げた。ゲスト出演した元衆院議員のタレント・金子恵美は「尾身会長の話の中にも、（五輪）会場内の行動に言及があった。バブル方式を取ったとしても、一般国民の生活に影響はゼロではないとあえて示した上で、国民・国内外のアスリートに理解を求めていくことが開催への道ではないか」と現実的な情報を提示して理解を求める方がいいと意見を出した。

　ゼッターランド氏は「コロナ対策にしても、どういう風に取り組んでいるかが外に見えにくいというのは、理事の中にも意見がある」と、理事の間にも課題を指摘する声が出ていることを認めた。その上で「きちんと分かりやすくデータや数字を、対策をやっているというのを具体的に発信していけば、『中止にした方がいい』とおっしゃっている皆さんも、具体的に示してもらえたら、それなら大丈夫じゃないかと考えていただけるのではないか」と話した。