平野美宇 五輪可否意見に理解示すも「そこまでコントロールできない」

 卓球女子で東京五輪代表の平野美宇(21)=日本生命=が10日、オンラインで取材に応じた。新型コロナウイルス感染拡大や国内でのワクチン接種の遅れにより、五輪開催に懐疑的な意見が広がっていることについて「世界が大変な状況で色んな意見があるのはわかるが、選手としてはずっと夢見てきた舞台なので、東京五輪で戦いたい気持ちが強いです」と率直な思いを明かした。

 コロナ禍で五輪開催に反対する世論が強まる中、最近では、白血病から復帰し東京五輪代表に内定した競泳女子の池江璃花子(ルネサンス)に対して、SNSで「辞退してほしい」「反対の声をあげてほしい」というメッセージが届いていることが明らかになった。

 池江と同い年で親交もある平野は、少し困った表情を見せつつ、この件に言及。「色んな意見があるのはわかる」と一定の理解を示しつつも、「自分が感染しないようには気をつけたいと思うが、(開催可否など)そこまでコントロールできない」と一選手としてできることの限界を吐露した。

 卓球選手として、あくまで開催を前提にメダルを目指す立場だけに「まずは自分のできる感染対策、練習をしっかりして、いい状態で五輪に臨むことを考えるのが一番。色んな意見があるのはわかるが、あまり意識しすぎないようにしています」と、残り2カ月あまりとなった本番に向けて競技に集中することを明かした。

 平野は3歳から卓球を始め、小学生時代から全国区で頭角を現したが、16年リオ五輪代表は次点で落選。その後も国際大会で活躍し、20年1月時点の世界ランクで日本勢3番手に入り、団体戦代表として初の五輪切符をつかんだ。1年延期を経ながらも、いよいよ開幕が2カ月後に迫り「どれだけ成長して自信を持って臨めるかが大事。(大舞台を)楽しめるくらいの気持ちでコートに立てるように練習、私生活を気をつけていきたい」と力を込めた。

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