飛び込み・榎本 涙の五輪切符「足が震えてどうなるかと思った」

 「飛び込み・W杯」(3日、東京アクアティクスセンター)

 東京五輪最終予選を兼ねて行われ、女子板飛び込み準決勝で榎本遼香(24)=栃木県スポーツ協会=が291・60点で6位となり、東京五輪代表に内定した。「準決勝18位以内」の条件を満たした。既に代表入りが決まっていた三上紗也可(20)=日体大=は294・60点の5位で、ともに4日の決勝に進んだ。男子高飛び込み準決勝で、予選18位の西田玲雄(20)=大阪水泳学校=は17位で、14歳の玉井陸斗(JSS宝塚)とともに内定した。

 喜びと安ど感と。さまざまな思いが胸にあふれ、準決勝進出を決めた榎本の目からぽろぽろ涙がこぼれた。

 「すごく怖くて、この試合で全てが決まると思ったら。恐怖の中で飛んで、準決勝に行けた安心感で出てきてしまいました」

 予選こそ、事実上の代表内定が懸かる勝負の舞台。3本目で回転が足りず着水が乱れるも、4本目の『305B(前逆宙返り2回半えび型)』で70・50点をマークし挽回した。

 「1本目から足が震えてどうなるかと思った」と言うが、危なげなく準決勝進出。夢の五輪切符をつかむと、準決勝は6位で目標だった決勝進出も達成。集中力を保って戦い抜き「予選より力を抜いて大きな演技ができたのは収穫」とはにかんだ。165センチの体格を生かした、海外勢に負けないダイナミックなダイブを見せた。

 1日のシンクロ板飛び込みでは宮本葉月と組んで8位入賞を果たしており、五輪は“二刀流”で挑む可能性が高い。一歩一歩努力を重ねてきた24歳が、夢舞台へと向かう。

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