「2世は違う」ホープを思い、内村航平が優しき提案「使っていいのはうちの子だけ」

 東京五輪代表選考会を兼ねた全日本選手権の男子予選が16日、高崎アリーナで行われ、種目別トライアルに登場した鉄棒に絞って4大会連続の五輪出場を狙う内村航平(32)=ジョイカル=は、すべての離れ技を成功させ15・166点で、1位で18日の決勝に進出。五輪に向けた“第一関門”を突破した。

 この日、団体メンバー入りを占う個人総合の争いでは、若き才能が輝いた。首位に立ったのは18歳の北園丈琉。19年ユース五輪で5冠を達成。内村も数年前から「今後、日本の中心になっていく選手」と話してきた逸材が、東京五輪を前に本格化してきた。北園の躍進について問われた内村は「非常に頼もしい。同じ(団体の)チームで戦えないのが残念。若さは強さ。そのままそこを生かしてやってもらえたら」と、称賛した。

 そして自らこんなお願いを切り出した。北園は内村を憧れにあげており、“内村2世”の呼び声も高い。「“内村2世”っていうのは、あれはちょっと違うかなと思う。北園丈琉は北園丈琉。丈琉にはノビノビやってほしい。あんまりプレッシャーを掛けないであげて。必ず東京五輪に入ってくる選手なので」と、報道陣に懇願。体操選手にとって、自身の“看板”が重くのしかかってしまうのは誰よりも分かっている。だからこそ「内村の次に来る、ぐらいのニュアンスでいいんじゃないか」と提案し、「“内村2世”を使っていいのはうちの子供だけですからね」と、笑いを交えて話した。

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