紀平が腰痛発症明かす「いろんな動きが痛い」 4回転回避、フィギュア世界国別対抗戦
「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」(15日開幕、丸善インテックアリーナ大阪)
15日の開幕へ向け、午前、午後に公式練習が行われた。日本女子は紀平梨花(18)=トヨタ自動車、坂本花織(21)=シスメックス=が参加した。
紀平は午後の練習でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で着氷するなどしたが、予定時間より10分ほど早く練習を切り上げた。練習後のオンライン取材では、前日13日の練習で腰痛を発症したことを明かした。「着氷の振動がすごく痛くて、シングル(1回転)しか跳べなかった」という13日の練習は、休養を兼ねて軽く抑えたという。
一夜明けたこの日の練習でも「(腰の)右側なので着氷やスピンなどいろんな動きが痛い」と言い、痛みは「昨日が10なら今日は7。明日は5くらいになればうれしい」と祈る思いだ。現在は湿布とアイシング、炎症を抑える薬を飲んでいると説明した。
また、今季最終戦となる今大会では、フリー曲をこれまでの「ベイビー・ゴッド・ブレス・ユー」から昨季のフリー曲「インターナショナル・エンゼル・オブ・ピース」に変更する。「今季のフリーは流れがあるが、ジャンプが1つ崩れるとすごい崩れる難しいプログラム」と、先月の世界選手権を振り返り、「自分の中でタイミングをつかみやすい」という「インターナショナル-」を選んだという。
ただ、注目される4回転サルコーは回避の方向で、得意のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も「(さらに)痛くなったら入れられないけど、調子としては入れたい。入れたい気持ちはいっぱい」と微妙。痛みと不安を抱えながらも、「(今季)最後の試合を笑顔で終わるために、全力でノーミスの演技をしたい。日本のみんなが笑顔で終われるような試合になったらいい」と終始前向きに話していた。