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照ノ富士が大関復帰 地位とともに戻った痛快な“照節”

 「大相撲春場所・千秋楽」(28日、両国国技館)

 関脇照ノ富士が大関貴景勝を押し出して、12勝3敗で4場所ぶり3度目の優勝を果たし、すでに当確させていた大関復帰に花を添えた。両膝負傷、内臓疾患で大関から序二段まで番付を降下しながら21場所ぶり史上最長のカムバック。特例(陥落翌場所10勝で大関復帰)によらない大関奪還は1977年初場所の魁傑以来44年ぶり2人目の偉業となった。31日に2度目の大関昇進伝達式が行われ、正式に「大関照ノ富士」が再び誕生する。

  ◇  ◇

 新大関を決めた23歳頃の照ノ富士はまさにイケイケだった。「俺ができなかったら誰ができるねん」との言葉通り自信が満ちあふれた。酒も豪快。「日本人の関取で誰が飲みに出てるの?」と張り合うように飲みに出た。

 やんちゃだった元大関が2019年春場所、序二段で復帰した姿は衝撃だった。体重が落ち、たるんだ皮膚。怪力を誇りパンパンに張ったムキムキ筋肉の面影はまるでなし。「(序二段で)勝てるんかな」と、あの強気一辺倒の男が、体同様、しぼみまくっていた。

 給料もなく、付け人もおらず自身で黒まわしを片付けた。それでも幕内の時間帯では横綱が使う支度部屋の最奥に必ず座った。その姿は周りの若い衆を隔絶しオーラが漂った。

 夜はジムで「シャツ2枚が汗でびちゃびちゃ」になるまで毎日追い込んだ。80キロを5回上げるのがやっとだったベンチプレスが復帰後、数カ月で210キロまで回復。「24時間」相撲だけを考えた。

 今場所前、復帰から2年での大関再挑戦について言い切った。「予定通りです」。地位とともに戻った痛快な“照節”が心地いい。(デイリースポーツ・大相撲キャップ・荒木 司)

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