高安V率96%!悲願へ単独トップ2差で抜けた 頭四つで1分の我慢比べ制する

 「大相撲春場所・10日目」(23日、両国国技館)

 元大関の小結高安が大関貴景勝を上手投げで破り、2日目からの連勝を9に伸ばして、1敗で単独トップを死守した。1差だった関脇照ノ富士、平幕千代の国がともに3敗に後退。10日目で後続に2差を付け単独トップは平成以降に25例あり、そのうち24人が優勝と悲願初Vの確率は96%だ。かど番の貴景勝は痛恨の4敗目を喫し、10日目まで大関陣安泰はいまだなし。朝乃山が7勝目(3敗)を挙げ、何とかV戦線に生き残った。

 2分30秒7の大相撲を制した高安は息一つ上がっていなかった。激しい突っ張り合いから、頭四つで約1分の我慢比べ。しびれを切らした貴景勝の蹴返しを難なくかわし、左四つにガッチリ。最後は豪快に投げ捨てた。

 「相手が動くまで待っていた。場所前、精いっぱい稽古した。体力面には自信があった」と24歳の現大関に31歳元大関がスタミナ勝ち。対戦4連敗中だった強敵に雪辱した。

 9連勝は18年春場所以来3年ぶり。平成以降、10日目で後続に2差を付けた単独トップが優勝を逃したのは19年初場所、白鵬の1例のみで優勝確率は9割6分とデータも力強い。

 「2桁(勝利)を目指して気持ちを持っていく。あしたの相手にしっかり勝つことに取り組む」と冷静。まずは11日目、大関正代戦で10連勝を目指す。

 2月に生まれた第1子のまな娘が力を与える。演歌歌手の杜このみ夫人から連絡を受け「(娘の)顔を見たり声をかけたりしている」とデレデレ。場所後の初対面を励みにパパは初賜杯へ突き進む。

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