大栄翔、強豪力士と稽古漬け 連続Vへ順調に調整「休まず毎日やってます」

 「大相撲春場所」(14日初日、両国国技館)

 先場所、初優勝を果たし3場所ぶり三役復帰した小結大栄翔(27)=追手風=が8日、埼玉県草加市の部屋で関取衆と申し合いを行い、約25番取って調整した。稽古後、電話取材に応じ、「休まず毎日やってます」と連日、番数を重ね、順調な仕上がりを明かした。

 コロナ禍での稽古環境はNo.1だ。部屋には相撲巧者の遠藤をはじめ、くせ者の翔猿ら多才な幕内力士がそろい実戦漬け。「遠藤関は前さばきとかトップレベル。自分も本当に突き押しを鍛えられます」と充実感あふれ、連続Vも夢ではない。

 11日に10年となる東日本大震災の被災者へ力を届けたい思いもある。大栄翔自身は当時、埼玉栄高2年で何と、海外ボランティアに選ばれ、ロサンゼルスに滞在中だった。

 「テレビで見て、すごいニュースになっている、どこの国かな、と思ったら日本だった」と異国で見た東北の惨状は今も心に残る。

 「本当に大変な時間だったと思う。自分の突き押しを見てもらって勇気を与えたりできれば」と活躍を誓った。

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