B1広島の尺野新監督が抱負「広島らしさを取り戻す」27日の千葉戦で初采配

 バスケットボールB1広島の新監督に就任した尺野将太氏(37)が22日、広島市のクラブ事務所で会見を行い、「厳しい状況の中でどれだけチームにいい影響を与えられるか。チームの良さを引き出して、広島らしさを取り戻せるように挑戦していきたい」と意気込みを語った。

 今季からB1に昇格した広島だが、22日現在、5勝32敗と苦戦を強いられ、西地区最下位、B1全体でも最下位に沈んでいる。クラブは堀田剛司前監督(43)を解任し、後任としてオファーを出したのが2季前に監督を務め、その後は広島の育成に当たっていた尺野氏だった。

 尺野監督はすでに練習にも加わり、選手とも対面。「下を向いている選手がいなかったことが救い。来季に向けてという人もいるかもしれないが、まずは現状を認めて今季を戦い切ることが大事。勝ちを目指して戦っていくことから始めていく」と強調した。

 戦術的には、大黒柱のCエチェニケを生かすプレーと、失点の大きな要因となっている攻守の切り替え(トランジション)の改善を図っていく考えを示した。キーマンには3点シュートに定評のあるSG田中成也を挙げ、奮起を求めた。残り23試合で現在の勝ち星を上回る6勝以上を挙げることも目標に掲げた。

 浦伸嘉社長(40)は「2季前に尺野君がチームを指揮してくれた時は粘り強さを感じたシーズンだった。最後まであきらめない“逆転の広島”を演出してくれた。今回も尺野君なら、なんとか光が見えるのではないかと思って声をかけさせてもらった」と期待を寄せた。

 27日に広島グリーンアリーナで行われる千葉戦が初陣となる。尺野監督は「広島にとっては初めてのグリーンアリーナでの試合。相手は強豪なので簡単に勝ちますとは言い切れないが、いろんなチャレンジをして広島らしい試合を見せたい」と力を込めた。

  ◇  ◇

 尺野将太(しゃくの・しょうた)1983年12月20日生まれ。広島市出身。祇園北高、千葉大を経て、女子日本代表の分析担当などを務めた。16年に横浜のコーチに就任し、2季続けてシーズン途中で監督に昇格。18-19年シーズンはB2の広島を指揮し、西地区3位だった。退任後は広島でユース監督を務めていた。

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