日本ボクシング連盟が嘆願書 世界最終予選実施を求めて

 国内のアマチュアボクシングを統括する日本ボクシング連盟は21日、オンラインで記者会見を開き、東京五輪でボクシングを運営する国際オリンピック委員会(IOC)の特別タスクフォースに、中止となった世界最終予選の実施を求めて嘆願書を提出したことを発表した。嘆願書は中止が決まった翌日の16日付で提出した。

 世界最終予選は6月にパリで予定され、日本からは男子フェザー級の堤駿斗(東洋大)ら男女5選手が出場予定だった。しかし、新型コロナの影響で欧州予選が4月から6月に延期され、時間的猶予がないことから、最終予選で決まるはずだった男女計53枠は、2017年からの国際大会の成績をポイント化したランキングで決定する方針が示された。日本勢は実績が乏しく出場権獲得は絶望的な状況だ。

 日本連盟の内田貞信会長は、ランキングによる枠の振り分けは「不平等になる。最終予選が必要」と主張。その理由として「昨年は国際大会が行われず、ランキングが古い。キャリアが長い選手はいいが、若い選手は大会自体に出られていない」「階級変更や適正体重への対応が困難」「ランキング上位者が国内大会で敗退している可能性がある」と説明した。また、国際ボクシング連盟(AIBA)を資格停止として19年から五輪での競技運営を担う特別タスクフォースが「AIBAランキングを使うことはおかしい」と疑問を呈した。

 日本連盟では、既に予選が終了しているアジア・オセアニアとアフリカの選手による最終予選実施を求めている。内田会長は「最終予選にかけている選手はまだあきらめていない。それに向けて練習を積んでいる」とし、他国とも連携をとってアピールを続けるという。

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