張本智和撃破の及川瑞基が驚き「勝つと思ってなかった」初Vへ4強
「卓球・全日本選手権」(16日、丸善インテックアリーナ大阪)
男子シングルス準々決勝が行われ、前回大会のダブルスを制した及川瑞基(23)=木下グループ=は、東京五輪代表の張本智和(17)=木下グループ=を4-1(11-5、11-8、11-4,5-11、11-8)で破り、初の4強入りを果たした。
世界ランク5位の張本に強気に攻めきった。勝利には本人が1番驚いたようで、「格上で経験もあるので、正直本当に勝つと思ってなくて、1番はビックリしてる」と目を丸くした。
同じ宮城県出身で、仙台ジュニアクラブでは、張本の父・宇コーチの指導を受け、張本が1歳の頃から旧知の仲だ。Tリーグでも同じ東京に所属。大会前は3カ月ほど一緒に練習し、「勝ち上がれば当たるね」とも話していた。
大会は新型コロナウイルス感染予防策として、選手は声を控えることが求められていた。それだけに「彼は声を出して鼓舞するタイプなので、やりづらかったのかなと思います」と張本をおもんぱかった。
17日は準決勝、決勝が行われる。「ここまで上がってきたらもちろん優勝したい。あした頑張りたいと思います」と気合を入れた。