宇良が鮮やか速攻星 十両取組5番減「今場所できたのは奇跡に近い」

 「大相撲初場所・初日」(10日、両国国技館)

 宇良らしい鮮やかな速攻だった。突きをかいくぐり、潜り込むと一気に仕留めた。2度の右膝手術を乗り越え、先場所、16場所ぶりに関取復帰。新年も会心発進に「勝てて良かった。思い切って自分の相撲を取ろうと思って前に出た。15番あるうちの一番なので」と、淡々と振り返った。

 十両は9人が休場し、取組は通常の14番から5番も減った。十両土俵入りも、かなりの“ソーシャルディスタンス”。「土俵入りの(前後の)間隔が分からなかった。いつももうちょっと距離を詰めていたのかと…。土俵の外を向いて立っている時も最後の方がもう呼ばれた。そういう流れでびっくりした」と戸惑った。

 「ある意味、今場所できたのは奇跡に近い」と喜びを胸に刻み、今場所の目標については「関取の地位をどれだけ守ることができるか。勝ち越しを目指したい」と気を引き締めた。2日目は新十両王鵬との注目の一番。激減の十両土俵を業師が熱くする。

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