十両・宇良は新年白星発進「十五番あるうちの一番」 土俵入りは間隔で戸惑い

琴勇輝(左)を押し出しで破る宇良(撮影・西岡正)
琴勇輝(左)を押し出しで破った宇良(撮影・佐藤厚)
 琴勇輝を押し出しで破り、初日白星の宇良(撮影・西岡正)
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 「大相撲初場所・初日」(10日、両国国技館)

 人気業師の十両宇良(28)=木瀬=が琴勇輝(佐渡ケ嶽)を押し出して新年、白星スタートを切った。相手の突きをかいくぐり、低く潜って一気に出た。

 取組後は、「勝てて良かった。思い切って自分の相撲を取ろうと思って前に出た。十五番あるうちの一番なので」と、淡々と振り返った。2度の右膝手術を乗り越え、先場所、16場所ぶりに関取復帰。9勝6敗と勝ち越した。今場所の目標を「関取の地位をどれだけ守ることができるか。特に大勝ち目指しているわけじゃない。勝ち越しを目指したい」と、話した。

 先場所は代名詞とも言える大技「居反(いぞ)り」を決めるなどアクロバット力士としての本領を発揮。今場所へ向けて、さらなる膝の強化に努めた。大技に関し「来たるべき時が来たら、出す感じですね」といつでもさく裂する態勢でいる。

 新型コロナウイルスの影響で十両は28人中、9人も初日から休場。取組も通常の14番から5番も減った。

 十両土俵入りもかなりの“ソーシャルディスタンス”。宇良も「土俵入りの(前後の)間隔が分からなかった。いつももうちょっと距離を詰めていたのかと…。土俵の外を向いて立っている時も最後の方がもう呼ばれた。そういう流れでびっくりした」と戸惑い。

 取組の少なさもこれまでとは違う。「全員と当たると思って、しっかり相手を見てやっていきたい」と話した。65人がコロナの影響で全休となる中、開催される15日間。「ある意味、今場所できたのは奇跡に近いものと思います。精いっぱい頑張りたい」と力を込めた。

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