八角理事長が協会あいさつで謝罪 新型コロナ感染者で「多大なご心配を」

 「大相撲初場所・初日」(10日、両国国技館)

 新型コロナウイルスの影響で65人が全休する異常事態の中、新年場所が幕を開けた。八角理事長(元横綱北勝海)は初日恒例のあいさつを行い、協会員から場所前に新型コロナウイルスの感染者が判明したことについて、「多大なご心配をおかけしましたことを深く、おわび申し上げます」と謝罪した。

 あいさつの冒頭で、新型コロナウイルス感染症により亡くなった方への冥福を、現在治療中の人へは1日も早い回復を祈った理事長は、「全国の医療従事者の皆さまに、心から敬意を表するとともに、協会員の検査や診療のご尽力を賜った医療従事者の皆さまには、この場を借りて深く感謝を申し上げます」とした。

 本場所の開催については、「お客さまをお迎えするために、より一層、安心、安全な大相撲観戦を目指して、感染症の専門家のご指導のもと、全協会員の検査を実施するなど、さらに綿密な感染防止策を講じております」と報告。「さまざまなお願いをしておりますが、ご協力いただきますよう、お願いを申し上げます」と呼びかけた。

 今場所も白鵬(宮城野)が新型コロナウイルスの感染により、鶴竜(陸奥)は腰痛のため、両横綱が休場している。このことを踏まえ、「横綱の休場は大変遺憾ではございますが、力士は厳しい感染予防を行いながら、毎日の稽古の成果を発揮し、本年最初の本場所にふさわしい白熱した相撲でご期待にお応えすることと存じます」と語った。

 その上で、「今後も協会員は一丸となり、伝統文化である大相撲を通して、世界中に感動を届けることができるよう努力してまいります」との誓いを立てていた。

 ◆八角理事長による協会あいさつ。

 「始めに新型コロナウイルス感染症により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。また、ウイルスに感染された皆さまには一日も早いご回復を祈念し、お見舞いを申し上げます。そして現在も新型コロナウイルス感染症の対応をなされている全国の医療従事者の皆さまに心から敬意を表するとともに、協会員の検査や診療のご尽力を賜った医療従事者の皆さまには、この場を借りて深く感謝を申し上げます。

 このたびは場所前、相撲部屋において、複数の感染者が判明し、多大なご心配をおかけしましたことを深くお詫びを申し上げます。今場所もお客さまをお迎えするために、より一層、安心、安全な大相撲観戦を目指して、感染症の専門家のご指導の下、全協会員の検査を実施するなど、さらに綿密な感染防止策を講じております。お客さまにもさまざまなお願いをしておりますが、ご協力いただけますよう、お願いを申し上げます。

 横綱の休場は大変、遺憾ではございますが、力士は厳しい感染予防を行いながら毎日の稽古の成果を発揮し、本年、最初の本場所にふさわしい白熱した相撲でご期待にお応えすることと存じます。今後も協会員は一丸となり、伝統文化である大相撲を通して世界中に感動を届けることができるよう努力してまいります。何とぞ、千秋楽まで温かいご声援を賜りますよう、お願いを申し上げ、ごあいさつといたします」

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