駒大6区の花崎が区間賞 “大八木ブースト”で逆転口火「げきをとばされるのが箱根」

 「箱根駅伝・復路」(3日、神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)

 駒大が10時間56分4秒で13年ぶり7度目の総合優勝をアンカーの大逆転で果たした。往路1位の創価大から2分21秒遅れの3位で復路をスタートすると、6区の花崎悠紀(3年)が区間賞の走りで2位に浮上。最終10区では創価大との3分19秒差を、石川拓慎(3年)も区間賞の走りで猛追し、残り2キロ付近でトップに立った。駒大は今季の大学三大駅伝のうち開催された2大会で優勝し、2冠も達成した。

 奇跡の逆転優勝の火付け役となったのは、山下り6区で起用された3年生の花崎だった。歴代3位となる57分36秒の好タイムで区間賞を獲得し、2位に浮上。首位創価大との差を2分21秒から1分8秒差まで縮めて、7区へタスキをつないだ。

 残り3キロまでいけば…。確かな確信とともに、箱根の急坂へと飛び出していった。「最初から攻めよう」。3位でスタートし、すぐに2位の東洋大を抜き去った。その後もみるみると先頭との差を縮めていく。そして残り3キロの箱根湯本駅で、大八木監督の乗る車と合流。端からすると、怒り散らしているように聞こえる力強い声が背中を押してくれた。

 「1秒差で区間賞争いだぞ!57分台もいける!」-

 実際に区間賞争いでは他を大きく離していたが、ハッパをかけるために接戦であることを伝えていた。花崎は「声をかけてもらえれば体は動くと思った」と、昨季不振の時も支えてくれた“第2の父”と慕う指揮官の熱き思いを受け、さらに加速。そのまま中継所まで駆け抜けた。

 序盤からさく裂していた“大八木節ブースト”。花崎は「げきをとばされるのが箱根駅伝っていう感じ。最後は監督興奮して、窓から声を出してて、聞こえなくて(笑)。頑張れっていってるなと思って走ってました」と、笑って明かした。

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