肺炎克服のシェルバコワが女子3連覇 完成度の高い演技でライバルを圧倒

 「フィギュアスケート・ロシア選手権」(26日、チェリャビンスク)

 女子はアンナ・シェルバコワ(16)がフリーでルッツ、フリップの2種類の4回転ジャンプを決めて前日のショートプログラム(SP)に続いて1位となり、合計264・10点で3連覇した。昨季の世界ジュニア選手権女王のカミラ・ワリエワ(14)がSPに続いて2位となり、合計254・01点で2位。SP4位のトルソワがフリーで3位となり、246・37点で3位。11月のロシア杯覇者のトゥクタミシェワは7位に終わった。

 4回転ジャンプの競演となったハイレベルな女子フリー。シェルバコワが11月にかかった肺炎を克服し、完成度の高い演技で3連覇を達成した。感情をあまり表に出さないトゥトベリゼ・コーチが涙を流し、本人は「心配してくれたコーチや両親、欠場せずに戦った自分にありがとうと言いたい」と笑顔で語った。

 先に滑ったトルソワ、ワリエワがともに4回転を2度成功。重圧がかかる中、公式練習で精度を欠いた高難度のルッツ、フリップの4回転を冒頭から立て続けに美しく決めて勢いづいた。二つの大技は出来栄えで4点台後半の高い加点を引き出し、技術点だけで驚異的な106・70点とライバルを圧倒した。

 前日のSPでは激しい呼吸と苦しそうな表情を見せ、肺炎の影響をうかがわせた。大会出場は自ら決断したというが、気分が悪くなるたびにコーチや両親が欠場を勧めたという。「結果が悪ければ自分が正しくなく、周囲の声を聞くべきだったということになる。全てうまくいって幸せ」と喜んだ。

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