紀平梨花【採点詳報】4回転サルコーは高い評価のつく成功 3回転半はわずかに減点
「フィギュアスケート・全日本選手権」(27日、ビッグハット)
女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)トップの紀平梨花(トヨタ自動車)が154・90点、合計234・24点で連覇を達成した。冒頭、4回転サルコーに成功し、安藤美姫以来となる日本女子選手2人目の公式戦での4回転ジャンプ成功者となった。ジャッジペーパーに見る、今回の紀平の演技への採点をまとめた。
【4回転サルコー】 冒頭の4回転ジャンプには、ジャッジ9人のうち、「4」を3人、「3」が5人、「2」が1人と全員が加点の評価をした。この単独ジャンプの基礎点は9・70点、合計12・89点。
【3回転アクセル】 軽度の回転不足と判定され、「-1」が3人。1人が「2」をつけ、残りが「0」で、トータルで0・18点のマイナスとなった。
【残るジャンプ要素5つ】 3回転フリップ-オイラー-3回転サルコー、単独3回転ループと、1点台半ばの加点を得て、後半へ。ダブルアクセル-3回転トーループは、0・24点の加点にとどまったが、3回転フリップ-3回転トーループは1・44点の加点。最後のダブルアクセルも含め、GOEが減点されたのは、3回転アクセルのみだった。
【スピン】 3本のスピンはレイバックスピンがレベル3で、「-1」をつけるジャッジもいた。
【ステップ】 ステップシークエンスは、レベル3で、GOEは1・23点の加点だった。
【構成点】 72・62は全体では3番目の高さ。2位の坂本花織が74・23点が最も高く、宮原知子が73・44点がそれに次いだ。