本田太一 妹たちへ残したものは…「2日間の僕の演技がすべて」最後の全日本で号泣

 男子フリー、瞳を潤ませながらリンクを後にする本田太一(代表撮影)
 男子フリー、演技を終えた本田太一(右)は涙で日野龍樹と抱き合う(代表撮影)
 男子フリーで演技する本田太一(代表撮影)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(26日、ビッグハット)

 男子フリーが行われた。今季限りで現役引退を表明している本田3姉妹の兄、本田太一(22)=関大=は、フリー曲「ショーシャンクの空に」で全日本でのラストダンスに臨んだ。冒頭のトリプルアクセルで転倒し、その後は腰をかばうようなしぐさでジャンプも思うように跳べず、厳しい演技が続いた。フリー110・01点、合計177・87点で、最後の全日本選手権を終えた。

 演技後は悔しさをにじませながらも、晴れやかな笑顔で観客に応えた。最後の大舞台にこみ上げるものがあったのか、キスアンドクライではタオルを手に号泣した。

 前日のSPではすべて加点のつくジャンプで今季自己ベストを出したが、実はコンディションはよくなかったという。本田は「改めて昨日が奇跡だった。今日が僕の本当の実力」と吹っ切れた表情。「ミスがありまくりで伝えたいものが伝えられたかわからないけど、最後まで気持ちは切らさなかったつもり。昨日も僕の限界、今日は今の限界かな。さすがに2日連続奇跡は起こらなかった」

 前日は女子SPに出場するはずだった妹の真凜(JAL)が、公式練習前にめまいを起こして棄権した。精神的支柱として3姉妹を引っぱってきた兄は、最後の全日本選手権に一人で出場した。妹たちへ残したものを問われ、「いろいろ残したつもりではあるけど、本人たちに残っているかわらない。昨日、今日の2日間の僕の演技がすべて」と語った。

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