羽生、新プログラムで全世界を明るく照らした【一問一答】

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(25日、ビッグハット)

 世界選手権(来年3月・ストックホルム)代表選考会を兼ねて開幕し、男子ショートプログラム(SP)で、5年ぶりの奪還を目指す羽生結弦(26)=ANA=は103・53点で首位に立った。ロック調の新プログラムで会場を魅了した。2位は11月のNHK杯で初出場優勝を果たした鍵山優真(17)=星槎国際高横浜=で98・60点。4連覇中の宇野昌磨(23)=トヨタ自動車=は94・22点で3位発進となった。男子フリーは26日に実施する。以下、羽生の一問一答。

  ◇  ◇

 -SPを終えて感じた課題は。

 「とりあえずテクニカルを伸ばし切れていないのと、あとは自分のジャンプは出来栄えを取ってなんぼだと思うので、それがしっかりつけられなかったのは課題だなと」

 -会場に入って感じたことは。

 「あ、そういえば声が聞こえないんだなって。逆に皆さんが今、新プログラムとか新しい衣装を見たときに掛けてくださった声援を心の中で再生しながら、応援を受け止めながら。新しい応援の受け止め方をしていました」

 -衣装のコンセプトは。

 「僕があんまり言えたことじゃないけど、ちょっとロックっぽく。ロビー・ウィリアムスさんの曲なので、その方のイメージだとかを取り入れるようにしました」

 -フリーへ向けて。

 「まずはしっかりと(体を)回復させることが大事だと思います。ただ、すごくいい練習をしてきたと思うし、点数は出てないけど、ジャンプは全部降りているので、しっかりとまた明日もまとまった演技をしたいなと思います」

 -4回転サルコー、4回転トーループの出来栄えについては。

 「まあ、降りたので(完成度として)50%はいけるかなと。ただ、実際、点数の細かいものを見ていないのでなんとも言えないんですけど、出来栄えとしては良かったものではない。もうちょっと(ウオーミング)アップの仕方だったり、6分間練習の配分だったりで工夫していけたら」

 -4年前の「レッツ・ゴー・クレイジー」以来のロックナンバーはどうか。

 「正直言って、歓声が聞こえないのはやっぱり残念でした。でも多分、テレビやネットで見ていてくださる方々はすごい声を上げて応援してくださっていたんだろうな、というのがなんとなく感じたので、楽しみながらやらせていただきました」

 -振り付けについて。ステップとスピンの配置以外は自分でしたのか。

 「詳細を言うと、最初にステップ(の内容)が送られてきて。ステップの場所自体も反対になっていたり、音の取り方、手の振りは自分のアレンジが入っているものが多い。ジャンプもこのくらいのタイミングでと、なんとなくジェフが躍ってくれたもの(映像)があって。それを基に自分のタイミングだったらもっとこうかな、といろいろ聞いたけど、全然返事が来なかったので、自分でいろいろ振り付けて試行錯誤してやってきました」

 -こだわった点は。

 「押し引きみたいなものですかね。いろんなものを加えようとはしていて。ある意味本当に全部見どころみたいにしようと思ったり。その中でジャンプとの兼ね合いとか、あとは皆さんが見ている中で呼吸ができる場所、本当に心から乗り切れる芸術性みたいなものをちょっと考えながら、いろいろ振りを入れました」

 -過去のプログラムから取り入れた部分はあるか。

 「自分の代名詞になるところ、ハイライトになるところは引っ張ってきたりというものももちろんあるけど、このプログラム、この音に対してどう振りをやっていくかをすごく大事にしていた」

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