朝乃山、右肩回復順調 合同稽古で貴景勝標的「肌を合わせて、やりたい」

若い衆に胸を出す朝乃山(右)
若い衆と一緒にすり足をする朝乃山(26)=(左から2人目)
重りを持ちすり足をする朝乃山
3枚

 大相撲11月場所を右肩負傷で途中休場した大関朝乃山(26)=高砂=が9日、四股、すり足、ぶつかり稽古の胸出しなどで調整した。この日が先代師匠・錦島親方(元大関朝潮)の65歳誕生日で定年を迎え、部屋は8代高砂親方(元関脇朝赤龍)の下、新たな出発となった。

 朝乃山は連日、序二段の朝大洞に助言するなど、若い衆を指導。「朝大洞の相撲を見てると、自分の昔のことのような気がしたので、今のうちに悪い癖があったら、いい方向に持っていけたらいいなと思いますし、強くなってほしい」と大関として自覚を口にした。

 腕立て伏せのやり方、ダンベルを持ってすり足など身ぶり手ぶり。脇があく癖があり、簡単に差されるのは自身も改善点だ。「しっかり腕立て伏せができるようにならないと突き放せない。レッスンをやらせてるんですけど。あいつの場合、肘を上げたらあいてしまう。相撲は脇を締めて取るので、肘があいていれば差されやすいし。今日の相撲を見ていれば、もろざしになられたり、自分と一緒で差せないときに相手に差されて負けると思ったので」と教えることで気付かされることもある。

 新師匠は入門時からの兄弟子。「怖かったですよ。怖いというか兄弟子って感じがしないですし、なんていうか。テレビで見てた人が自分の部屋、目の前にいる。新鮮みたいな感じでしたね」と、懐かしむ。稽古も付けてもらい、今がある。だからこそ、新師匠と部屋の弟子を強くすることが恩返しになる。

 右肩の回復は順調で10日から相撲を取る稽古を再開する予定。18日から合同稽古にも初参加する。部屋には幕下以下の力士しかおらず、朝乃山にとっては久々に関取と相撲を取る稽古となる。

 コロナ禍の前までは出稽古を重ねる調整だった。実戦を重ね、状態を上げていくつもり。先場所を制した大関貴景勝(常盤山)も参加予定で、三番稽古(同じ相手と続けて取る)にも意欲。「前回優勝した先輩大関貴景勝関をテレビで見ていても刺激になったので。肌を合わせて、やりたいですね」と語った。

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