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納谷改め、王鵬が新十両 祖父・大鵬から一文字受け継ぐ「似合った人間になれるよう」

新しこ名を手に笑顔の王鵬(日本相撲協会提供)
部屋の前で笑顔の王鵬(日本相撲協会提供)
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 日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で21年初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、新十両に納谷改め王鵬(20)=大嶽=、白石改め東白龍(24)=玉ノ井=の昇進を決めた。

 王鵬は“昭和の大横綱”大鵬(故人)の孫、元関脇貴闘力の三男で“親子3代”での関取。祖父の1字をもらったしこ名に「鵬の字をいただけるのはうれしい」と笑みを浮かべた。

 しこ名は師匠の大嶽親方(元十両大竜)が命名。王鵬がわんぱく相撲に出ていた頃から、納谷兄弟が力士になった際のしこ名を考えて「勝手に付けて温めていた」という。

 次男で三段目の鵬山、四男で幕下の夢道鵬には親方案は「却下された」だけに、「王鵬だけは譲れない」と、ようやく念願がかなった形だ。

 「風貌が王鵬だから。あまりしゃべらない、我が道を行く。どっしり落ち着いている」と、祖父のような、王道を歩み、王になることを託した。

 王鵬も「名前はかっこいいと思う。似合った人間になれるように頑張ります。しこ名があった方が力士らしくてうれしい」と、新しこ名で躍進を誓った。

 埼玉栄高では国体制覇し18年初場所で初土俵。同年秋場所で幕下昇進後、13場所かかって突破した。関取になるまで3年を要したことに「自分の中では納得がいっていない。入った時は2年で頑張ろうと思った。時間はかかったけど上がれたのは良かった」と言う。

 高校時代からのライバル、同学年の琴勝峰(佐渡ケ嶽)、豊昇龍(立浪)は幕内で活躍。「何で自分だけ弱いんだろう。自分では一生懸命のつもりだったけど、向こうのが一生懸命やってたのかなというのはあった」と悔しさをバネにした。

 同学年の2人は「すごい。誇らしい」存在でもあった。早く追い付き「テレビの遅い時間帯で一緒に相撲を取りたい」と語った。

 師匠からも「悔しかったらやるしかないぞ」と言われ、稽古もトレーニングも「納得できるまで」追い込んだ。秋場所では番付運に恵まれず、十両がお預け。負けん気に火が付き、11月場所で6勝1敗と文句ない成績で上がった。「気持ちが相撲に出ている」と、心身ともに成長した。

 小さい頃、祖父の現役時代の映像を見て「相撲のかっこよさを知った。今でも変わらずすごい」と祖父が相撲の道を志した原点。祖父の墓前には「十両に上がりました」と報告する。「頑張れよと言われると思う。喜んでくれたらうれしい」と、かみしめた。

 「注目されるのはうれしい。大したことがないと思われないよう、見劣りしないように頑張りたい。一番上を目指している。あこがれはある」と、夢はもちろん祖父と同じ横綱だ。

 化粧まわしは祖父の故郷、北海道川上郡弟子屈町から贈られる予定。師匠によれば同町の屈斜路湖、摩周湖がデザインされたものになる。締め込みはなす紺になるという。

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