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志摩ノ海が33年ぶり三重ダービー制した トップ死守9勝目、幕尻Vへ突き進む!

 「大相撲11月場所・10日目」(17日、両国国技館)

 V戦線サバイバルは幕尻の志摩ノ海が千代の国を寄り切り、4連勝で9勝目を挙げ首位を死守した。1987年秋場所、横綱双羽黒が上手投げで平幕巨砲を下して以来33年ぶりの“三重ダービー”を制して、同県出身では83年初場所、琴風以来37年ぶり賜杯へ前進。初場所の徳勝龍、7月場所の照ノ富士に続き、20年3度目の幕尻Vが十分、視界に入ってきた。妙義龍を下した“一人大関”貴景勝と2人が1敗でトップに並ぶ。2敗で小結照ノ富士、平幕宝富士、竜電が追う。

 忍者の里“伊賀のタフガイ”千代の国を、“伊勢えび色”の締め込み、志摩ノ海が攻め落とした。ガツンと当たって相手の豪快突きも下からはね上げ猛進。伊勢えびのように腰を折り頭を付け下からの低空戦で圧倒した。

 連日、口にするのが師匠木瀬親方(元幕内肥後ノ海)への尊敬。前夜も「絶対に頭を上げるな」と言われ「それだけ心に刻んで頑張った」と師弟の絆で自己最速の9勝目だ。

 33年ぶりの“三重ダービー”を制しV戦線トップを死守。「親方も『無心になって行け』と。それが今、実行できている」と、無心で37年ぶり三重県勢の賜杯へ突き進む。

 今場所、好調の要因は頭を付け絶対に後退しない攻め。最大の武器、左右のおっつけの原型は志摩にある。

 同市の志友館相撲道場で館長を務める小林利博氏(72)は志摩ノ海が相撲を始めてから小中6年間を指導。当時は同氏も胸を出し下からのおっつけを繰り返し体で覚えさせた。「時間はかかるけど慣れてくれば本当の力とする(タイプの力士)」と同氏はたゆまぬ努力を絶賛する。

 亡き漁師の父が「航洋(こうよう)」と名付けた海の男。父の漁師仲間が後援会を結成し、十両時には伊勢えびの刺しゅうが施された化粧まわしが贈られた。2つの目玉には何と直径13ミリの真珠入り。長いひげは長寿の象徴という地元の名産は進化を続ける31歳にぴったりだ。

 20年の大荒れ角界は近大先輩で兄弟子、徳勝龍の幕尻Vで幕を開けた。優勝パレードのオープンカーで旗手を務めたのが志摩ノ海。3度目の幕尻Vで今年を締めても何の不思議はない。

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