柔道 丸山VS阿部の最終決戦は国際基準の“完全決着マッチ”12・13

 全日本柔道連盟(全柔連)は16日、男子66キロ級の東京五輪代表決定戦を12月13日に東京・文京区の講道館大道場で開催することを発表した。19年世界王者の丸山城志郎(27)=ミキハウス=と17、18年世界王者の阿部一二三(23)=パーク24=による一騎打ちで1試合のみを行い、勝った方が五輪代表となる。新型コロナウイルス対策で無観客となるが、テレビ東京系列で午後4時から生中継され、インターネットでもライブ配信を実施予定だという。

 この日取材に応じた全柔連の中里壮也専務理事によれば、感染対策で来場者は限られるものの、審判員などの大会スタッフや両選手の監督者、打ち込みパートナーは会場に入る見込み。試合は国際柔道連盟(IJF)の国際ルールを採用し、審判は日本人が務める。

 柔道着も国際大会に倣って白(丸山)と青(阿部)を採用予定。さらに、試合畳も講道館に常設されているものではなく、国際規格の黄色と赤の畳に張り替える徹底ぶりで、五輪本番を想定した大一番となる。

 現在の国際ルールは技のポイントが「一本」か「技あり」で、4分の試合時間内で決着がつかなければゴールデンスコア方式の延長戦(時間無制限)に入る。指導ポイントでは決着はつかないが、3つ累積した場合は「反則負け」となる。中里専務理事は「非常にレアケースだが、(指導累積などで)両者反則負けになったら、何分かおいて再試合にするか…という議論はある」と“完全決着”マッチとなることを示唆した。

 同階級は2人の世界王者が拮抗(きっこう)しているため、全14階級の中で唯一五輪代表が決まっていない。選考会を兼ねるはずだった4月の全日本選抜体重別選手権がコロナ禍で延期となり、再設定された12月のグランドスラム(GS)東京大会も中止。代替として、ワンマッチによる決定戦が行われることに決まった。

 過去の対戦成績は丸山の4勝3敗。ようやく完全決着の舞台が設定され、中里専務理事は「正々堂々と日頃の鍛錬の成果を示してほしい」と注目の一番に期待を込めた。

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