朝阪神 藤川のラスト登板に感激「かっこいいと思った」
「大相撲11月場所・4日目」(11日、両国国技館)
大好きな阪神タイガースをしこ名にする東序二段38枚目の朝阪神(20)=高砂=が若勢道(朝日山)に渡し込みで屈し、1勝1敗の五分となった。
突き放していったが、安易な引きに呼び込んで失敗。「あそこで引かなければ…。潜られて、その時はもうあっという間だった」と、悔しがった。
先場所は自己最高位の西序二段15枚目で白星発進後、4連敗を喫し3勝4敗で終えた。先場所の反省を踏まえ「しっかり勝って流れを止めないとダメ」と自らに言い聞かせた。
兄弟子の大関朝乃山(高砂)が休場。「三段目に上がれよ」といつも励ましてくれる。初の三段目へ向け、「頑張らないと」と、気を引き締めた。
大阪府泉大津市出身で幼少期よりプロ野球・阪神の大ファン。18年春場所、朝塩本から改名した。前夜は幼少期よりファンだった藤川球児のラスト登板を見て、火の玉ストレートを目に焼き付けた。
「ラスト登板もセレモニーも見た。藤川投手が『ファンの皆様にとって僕の存在が誇りというのならば、僕にとってもファンの皆様が誇り』と言ってくれたのが、かっこいいと思った」と感激。球児魂を胸に、巻き返す。