新大関正代「対戦相手見ていない、考えない」情報遮断し初日へ
「大相撲11月場所」(8日初日、両国国技館)
取組編成会議が6日、行われ、新大関正代(29)=時津風=が初日に若隆景(荒汐)、2日目に霧馬山(陸奥)が組まれた。本人は初優勝した先場所同様、対戦当日の朝まで相手を聞かない“作戦”。ネットニュースもSNSも見ず、付け人にも情報シャットアウトを指示し、2日後の初日に臨む。
「(対戦相手は)見ていない。初日を迎えるまでは考えない」。緊張しやすい性格ゆえの正代流メンタルコントロールを徹底する。
新大関場所へ向け「緊張感がだいぶ出てきた。場所に向けて考えないようにしているけど、どうしても緊張してしまうところがある」と言う。
白鵬(宮城野)、鶴竜(陸奥)の両横綱が休場し、出場最高位の大関として、より一層、優勝争いが求められる。「いつも通り相撲は取れる。いつも通り調整できた」と、仕上がりには自信を持つ。
気負いもなく、「まずは勝ち越し」と冷静。「勝ち越してから次の目標。自分の相撲に集中して。自分のことだけで精いっぱい」と、力を込めた。
後援者からお祝いの新化粧まわしも贈られる予定。「後援者の会社が手がけた有名なダム」がデザインされたもの。馬力自慢で微動だにせず、相手を食い止める正代のイメージにぴったりだ。
故郷熊本では県勢初優勝と大関を記念し、自身の写真集が発売された。「喜んでもらえればうれしい。できるだけ多くの人に見ていただけたらうれしい。あんまり(販売数が)少ないと気にしますけど…」と、売り上げ増のためにも新大関場所で好成績を目指す。