五輪王者・大野将平 丸山VS阿部に期待「とんでもない経験値」代表争い一騎打

大野将平
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 東京五輪で2連覇を狙う柔道男子73キロ級代表の大野将平(28)=旭化成=が5日、天理大での代表合宿中にオンライン取材に応じた。

 新型コロナウイルスの影響で来夏に延期となった五輪に向けて、7月からは乱取りなど本格的な稽古を再開。欧州の感染状況の悪化もあって、2月以来となる実戦復帰の時期は未定だが、「普段から試合間隔が長い方なので特に気にしてない。今までも(実戦から)1年離れたり“あそび”をつくってやってきたので、その経験が生きてくる。まずはどの時期に大会が開催されるかというところからがスタート。いつでも準備はしていきたい」と悠然と構えた。

 また、まだ唯一五輪代表が決まっていない男子66キロ級の選考会が12月に開催されることについて言及。ともに世界王者の丸山城志郎(ミキハウス)と阿部一二三(パーク24)による究極の一騎打ちとなるが、「両選手の柔道人生でとんでもない経験値になるのではと感じる。今までの柔道家が経験したことのない戦いですから」とエールを送り、「勝負の世界なので勝った負けたは必ずあるが、これで終わりではない。勝った人間は東京五輪(出場)で、負けた人間もそこで終わりではない。どちらにせよ、この経験が人間力を高める上でプラスになるはずだと信じている」と期待を込めた。

 特に天理大の後輩でもある丸山とは常日頃練習やトレーニングをともにしており、緊張感が伝わってくる様子。「(選考方式が)一騎打ちになってギアが一段、二段上がっていくところも身近で見ている」と丸山の様子を明かし、「私も試合がない中で彼と一緒に(稽古を)やれているのは財産になる」と勝負師として刺激を受けていることを明かした。

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