高砂親方「いい師匠人生」定年間近で朝乃山が大関に 輪島以来の学生出身横綱を期待

 大相撲11月場所(8日初日、両国国技館)後の12月9日に65歳を迎え、定年となる元大関朝潮の高砂親方(本名・長岡末弘、高知県出身)が4日、東京都墨田区の高砂部屋でオンライン形式の会見に臨んだ。

 「いい師匠人生を送らせてもらった」と悔いなし。89年春場所で引退後、高砂部屋付き親方として後進を指導。90年3月に若松部屋を継承。02年に6代高砂と年寄名跡を交換、7代高砂を襲名し、部屋を継いだ。

 00年から4期8年、協会の理事を務める一方、横綱朝青龍を育成した。朝青龍は不祥事を重ねた末に引退と苦労をかけられっぱなしだった。一方で、昨年夏場所、近大の後輩でもある朝乃山が優勝。今年春場所後には自身と同じ大関に昇進し、定年前に花を添えた。

 「問題を起こす横綱もいましたし、苦労もしましたよ。この所、少し落ち着いてきたら朝乃山がひょこひょこひょことタケノコのように出てきた。面白いもの。いろんな意味でついている。ツキは使い果たしたかな」とうなずいた。

 師匠として最後の場所で朝乃山にゲキ。「頑張って相撲を取ってほしい。先場所のように初日から3連敗はやめてほしい。攻めの相撲、右四つの形を作っていってもらいたい」と語った。学生相撲出身の横綱は輪島だけのため、「そこを目指してもらいたい。私らの学生から見たら輪島さんがあこがれだった」とハッパをかけた。

 新大関正代(時津風)も誕生し、次代の横綱争いもし烈になる。「大関の地位を把握して自分の相撲を取りきること。プレッシャーとか言ってる場合じゃない。一日一番、積み重ねていくこと。優勝を1回しているから、優勝の仕方は知っている。どうやってそれをつかみとるか」と、横綱昇進を期待した。

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