新大関正代、活躍して地元・熊本に勇気を「また活気が出てきたら」

バーベルを使ってトレーニングする正代
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 「大相撲11月場所」(11月8日初日、両国国技館)

 秋場所で初優勝し新大関に昇進した正代(28)=時津風=が27日、都内の部屋で稽古を再開させた。上半身を中心に鍛え軽めの調整をし、稽古後、報道陣の電話取材に応じた。

 先週は行っていた合同稽古の最終日は疲労により休養を入れた。「ちょっと体じゅう、痛くなった。ここから、だいぶ追い込んでいけたらなと思う」と、今は疲労も抜け初日まで再び追い込む考え。近日中に部屋の幕下相手に相撲を再開させ、弟弟子の幕内豊山を相手に仕上げていく。

 合同稽古では貴景勝(千賀ノ浦)と大関同士、3日連続で三番稽古(同じ相手と続けて何番も取る)を行い、横綱白鵬(宮城野)とも真剣勝負した。

 通常より早いペースでの実戦となったことはプラス。「今回の合同稽古で、やっぱり出稽古というのは大事なこと」と実感を込めた。

 昇進後、熊本に凱旋帰郷した際は同郷宇土市出身で土俵入りの型に名を残す横綱不知火諾右衛門のお墓参りに行った。墓は実家から約1キロと近いが「記憶に残ってるうちは初めて」と、初めて故郷の偉大な横綱の墓前で手を合わせた。

 宇土市の相撲部では1学年下の後輩に親族がおり、幼少期は「不知火杯」という大会にも出場した。「ずっと存在は知ってたんですけど。なかなかどうしても行く機会が。今回はそういう声をかけていただいた」と大関昇進を墓前に報告。「見守っていただけたら」との思いも込めた。

 熊本出身では栃光以来58年ぶり大関誕生。正代により、熊本の相撲ファンが大いに沸いている。「どうしても地元がですね、ここ数年、暗いニュースが多かったんで。何かできることが、という感じでまわりの県からも注目していただければ。自分としても嬉しいですし。また活気が出てくれたらなと思います。あんまり大きいことは言いたくないですけど」と故郷を勇気付ける活躍を続けていく。

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