横綱・鶴竜、次回出場場所が正念場 陸奥親方「進退かけてやらなくてはいけない」

すり足をする鶴竜(代表撮影)
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 大相撲秋場所を腰の負傷で全休した横綱鶴竜(35)=陸奥=が20日、都内の陸奥部屋で四股、すり足など基礎運動を繰り返し、汗を流した。先場所後には両横綱に対し、横綱審議委員会(横審)から休場の多さを指摘され、厳しい意見も出たことに危機感いっぱい。

 「自分で分かっているから。こういう時だけど、大目に見てくれないので。しっかりやらないといけないし、焦ってもいけない」と、話した。

 先場所休場を決めた際、師匠の陸奥親方(元大関霧島)は「気持ちの問題が一番大きいと思う。ここまで来たら、もう進退かけてやらなくてはいけないところまで来ていると思う」などと、次に出場した場所で進退が懸かることを示唆していた。

 鶴竜は3月の春場所では皆勤し最後まで優勝争いを演じた。「それが1番でしょうね。出て、最後まで取ったら結果を残す」と、再起へ向け決意を込めた。

 「先場所後すぐに稽古を再開させた。古傷の腰に常に疲れがたまっていた。なるべくいつもケアはしているけど、痛くなる。いつものことなんで。冷やさないようにしている」と話した。

 26日の11月場所(11月8日初日、東京・両国国技館)番付発表後から本格的な稽古に入っていく予定。現在は7カ月ぶり出稽古となる合同稽古が行われているが自身は不参加。

 「(時期的に)もうちょっと後だと思っていたけど、思ったより早かったから行けなかった。長い間(期間)やるとみんな来ないでしょ。もっと普通に部屋同士で(出稽古が)できるようになればいいんだけど」と話した。

 稽古相手であり一門も同じ正代(時津風)が優勝し大関昇進。「本人が頑張った。もっと稽古をして、もっと自信をつけていけば。大関になると、また違う。急にプレッシャーがかかる。あの子もお客さんがいない静かなほうがいいんじゃない?これがまた普通通りになると、あれってなる可能性がある」と大関となれば精神面も問われることを指摘した。

 秋場所中の9月16日、1年前に亡くなった先代師匠・井筒親方(元関脇逆鉾)の命日だった。「場所中はできないから、場所の前に墓参りに行った。自分が死ぬまで忘れない」と、しみじみ。天国に優勝報告がなかなかできないことに「それができないもどかしさがね。かみ合わないし、うまくいかない」と、悔しい思いを吐露した。

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