貴景勝、先輩大関の貫禄 正代と12番、圧倒するシーンも「切磋琢磨していい」

押し込むも正代に組み止められた貴景勝(左)
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 大相撲の大関貴景勝(24)=千賀ノ浦=が17日、東京・両国国技館内の相撲教習所で合同稽古に参加し、新大関正代(時津風)と連日の三番稽古(同じ相手と続けて何番も取る)で気を吐いた。12番取って6勝6敗の五分ながら、低く力強い立ち合いで、相手を馬力で圧倒する場面も多く、先輩大関としての貫禄を見せた。

 「徐々に上げていって、お互いにいい意味で切磋琢磨(せっさたくま)していい。勝ち負けに関係なく、自分の相撲を磨くということだけですね」と、充実の口ぶり。

 通常は基礎運動を重視し、本場所まで3週間前に相撲を取る調整も珍しい。「自分の場合は基礎もしっかりしないといけないので、そこの兼ね合いもある。こんなに早く実戦でこういういい稽古できてるのは最近ではなかったので、基礎はじっくり後から鍛えてもいいくらいの気持ちでいって、せっかくこういう機会があるので相撲を取れる時にやっていきたいと思うし」と、好機会ととらえた。

 先場所も12勝を挙げ、最後まで優勝争い。場所後もみっちり体を鍛え。状態の良さをキープしている。「自分の場合、立ち合いが大事。体が小さいんで。スピードとパワーっていう、目に見えるものだけじゃなく、目に見えない相手に伝わるもの、そういう強さをもって磨いていきたいし。基本はスピードとパワーが合わさったら物理的に一番強くなるし、相撲ってやっぱりそれだけじゃなくて相手も向かってくるし、ちょっとしたタイミングだったり角度とかそういうものがやっぱり。スピードとパワーも大事ですけど、そっちも大事。両方強くした。あとは基礎もしてしっかり体を作って鍛えていきたい」と力を込めた。

 正代との連日の稽古がパワーアップにつながる。「お互い真っ向勝負だから、力つけるためにはいい」。18年九州場所以来、2年ぶりV2へ、気合満点だ。

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