白鵬が横審の苦言に“待った” 優勝実績アピール「帰ってきた時に結果出している」

 大相撲秋場所を右膝手術で全休した横綱白鵬(35)=宮城野=が16日、休場の多さを批判した横綱審議委員会(横審)に対し、“物言い”を付けた。休場明けの優勝実績をアピール。「もう少し分かって」と理解を求めた。この日は東京・両国国技館内の相撲教習所で始まった合同稽古に参加。ぶつかり稽古で新大関正代(28)=時津風=に胸を出し、11月場所(11月8日初日、両国国技館)へ順調な回復を見せた。

 横審の苦言に対し、白鵬は“待った”をかけた。「やっぱりけがから帰ってきた時にしっかり成績、結果を出している。その辺もう少し分かってもらいたいなとも思いますけどね」。穏やかな口調ながら理解を求めた。

 横綱在位も前人未到の13年目。30歳を超えてけがが重なり休場は激増している。17年秋場所から先場所までの3年で休場は11度もある。一方で優勝は5回あり、すべてが休場明け。3場所前の春場所も休場明けで44度目の優勝を果たしている。

 批判に対し出場した際の実績をアピール。「横綱の勝ち越しは12勝。出るからには変な相撲を取れないという強い気持ちがありますから」と第一人者として自負をにじませた。

 横審は横綱鶴竜(陸奥)とともに次にふがいない結果なら「激励」「注意」「引退勧告」いずれかの決議を取ることも示唆。厳しい意見は復活劇で封じるほかない。

 この日は新型コロナの影響で禁止されていた出稽古が7カ月ぶりに解禁となり、合同稽古がスタート。新大関正代に「おめでとう」と声をかけ、ぶつかり稽古に胸を出すなど元気いっぱいに動いた。

 「久しぶり。気持ち良かった。(正代は)勢いあるから、こっちも勢いもらわないと」と若いエキスを注入した。

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