柔道、8カ月ぶり主要国際大会再開へ 関係者からは歓迎と不安の声「規模大きいほど…」

 国際柔道連盟(IJF)は6日、新型コロナウイルスの影響で3月以降実施されていない主要国際大会の再開初戦として、23~25日にブダペストでグランドスラム(GS)大会を開催すると発表した。日本は年内の国際大会に選手を派遣しない方針。関係者からは歓迎する一方、不安の声も上がった。

 全日本柔道連盟の金野潤強化委員長は「一歩ずつ前進している。実績を積み重ねることが大事だ」と再開を前向きに受け止めた。ブダペストに本部を置くIJFで理事を務める上村春樹講道館館長は「今後のモデルケースになる。ブダペストで成功しなければ他でもできない」と重要視した。

 6日時点で70以上の国・地域の約600人がエントリー。柔道の国際大会では、新型コロナの集団感染が発生した場合に来年の東京五輪開催への機運に影響を及ぼすことを懸念し、12月のGS東京大会が中止になった。接触競技の大会運営面に注目が集まる。

 コロナ禍での国際大会開催には依然として慎重な意見もある。関係者は「現地の感染対策は大変だろう。規模が大きいほどリスクも高まる」と警戒感を示した。IJFのビゼール会長は「感染予防策を厳守して開催されることを楽しみにしている」とコメントした。

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