貴景勝 突き押し強化へ「パワーの上積みしかない」正代昇進にも「全員に負けたくない」

四股を踏む貴景勝(右)。奥は隆の勝
稽古を再開した貴景勝
四股を踏む貴景勝(右)。奥は隆の勝
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 大相撲の大関貴景勝(24)=千賀ノ浦=が6日、都内の部屋で11月場所(11月8日初日、両国国技館)に向け、稽古を再開し四股、スクワット、バーベルを使ったトレーニングで汗を流した。

 「体をつくり直す。準備をしていく。攻撃力というか、体がないから全ては望めない。突き押しの攻撃力を高めていきたい。あとはパワーの上積みしかない」と攻撃力アップを課題にした。

 秋場所は12勝3敗。千秋楽まで優勝争いに加わった。「(1週間の休みは)ケア、治療、リカバリー。(場所の)15日間はダメージが多いので1週間では疲労を取りのぞけない。稽古が始まったので、やりながら準備できる体に高めていく」と、次場所を見据えた。

 実戦も早めに再開したい意向。「自分の体の出来具合だが、早くやれるに越したことはない」とキッパリ。左膝などケガの状態も心配なく、体は戻ってきている。

 「体が戻れば勝てる単純な世界じゃない。心と流れ、運とか全部そろって、いい方向に全部向けば結果が出る。今は集中して戦える体にもっていきたい」と力を込めた。

 初優勝した正代(時津風)が新大関昇進。「強いから大関に上がったんだと思う。同じ大関になったからには、それぞれが先を見据えて頑張ればいいと思う。全員に負けたくない。それは自分だけじゃないと思う」と、闘志に火は付いている。

 秋場所前には元大関北天佑さんの次女、千葉有希奈さんと婚約を発表。優勝でWのお祝いとはならなかったが十分な復調を見せ付けた。「一生懸命、自分の中でやりきって、力を全部出し切って大関だから優勝しないといけないし、優勝目指して頑張ります」と、18年九州場所以来、2年ぶりV2へ意気込んだ。

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