19歳・佐藤翔馬が平泳ぎ2冠 世界記録まであと0・90秒も「複雑」

 「競泳・日本学生選手権」(4日、東京辰巳国際水泳場)

 男子200メートル平泳ぎは慶大2年の佐藤翔馬(19)=東京SC=が2分7秒02をマークし、平泳ぎ2冠を達成した。世界記録2分6秒12まで0秒9に迫る好記録だった。女子100メートル自由形は白井璃緒(21)=東洋大=が制し、リレー種目を含めて5冠を達成した。総合優勝は男子が明大、女子が神奈川大だった。

 悔しさをかみしめて、思わず天を仰いだ。世界記録更新への自信があったからこそ、喜びよりも前に悔しさがあふれたのだろう。「複雑な気持ち」と佐藤。大きく肩で息をしながら「自己ベストは出せたけど、日本新記録、世界新記録が目標だったので、そこに届かなかったのは残念」と振り返った。

 150メートルの折り返しまでは世界記録を上回るハイペースで攻めた。しかし、最後の50メートルでやや失速。想定より約1秒遅れ、結果的にその1秒が世界記録への“壁”となった。20年1月にマークした2分7秒58の自己記録は大きく塗り替えたが、念願だった6秒台にはわずかに届かず。渡辺一平(トヨタ自動車)が持つ日本記録にも0秒35及ばなかった。

 世界の頂点との差は0秒90。着実に差を詰めていることは紛れもない事実だ。「ずっと目標にしているのは金メダル。世界で戦うには2分5秒台を出さないと優勝できないと思う」と佐藤。19歳の新星が、世界を驚がくさせる日は近い。

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