新大関の正代、故郷熊本への思い「喜んでくれる元気ある相撲を」両親にも感謝

 日本相撲協会は9月30日、東京両国国技館で11月場所(11月8日初日、東京・両国国技館)番付編成会議と臨時理事会を開き、秋場所で初優勝した関脇正代(28)=時津風=の大関昇進を満場一致で決定した。

 東京都墨田区の時津風部屋で昇進伝達式後、新大関正代が日本相撲協会公式YouTube初の生配信で会見した。

 口上の練習は昨夜遅くまで続け、「かんだらどうしよう」と心臓バクバクだったが、よどみなく言い切り、勝負強さを見せた。秋場所前、大関昇進は「一切、頭になかった」と、語った。

 大関としての相撲に関し、「今まで通り真っすぐ相手に向かっていく相撲が取れたら。今まで以上に負けられない地位。いろいろな責任をともなう。今まで以上に精進していけたら。大勢の方に応援していただける大関になれたらと思う」と、決意表明した。

 新十両昇進時、「誰とも当たりたくない」と弱気発言し“ネガティブ”イメージがあったが最近は「優勝したい」など、しっかりと目標も口にしてきた。

 「優勝争い、成績もともなって、気持ちの変化で自然と口にするようになった。目標を口にすると自分にもプレッシャーになる。今まで遠慮してたけどプレッシャーとの付き合い方も分かってきた。少しずつ口にしていこうと思う」と“ネガティブ”卒業宣言した。

 伝達式には熊本からは両親も駆け付け晴れ姿を見せられた。「親孝行もそう、恩返しとしてこういう形でお返しできて良かった。千秋楽の一番、はらはらさせてしまったので体に良くないと言っていたので心配かけた。(優勝争いの)1月、7月場所はずっと応援してもらって、ぬか喜びさせた」と、隣に座る両親に向け語った。

 大関は最上位の横綱を目指す地位。「大関として存在感を示してから」とまずはしっかり大関として足場を固める。

 故郷熊本には「たくさんの人に応援してもらっている。これからも熊本の皆さんが喜んでくれる元気のある相撲を取れたらと思う」と語った。新型コロナウイルスの影響で帰省できていないが、「これからも大相撲で活躍して勇気付けられる、元気になっていただけるように」と誓った。

 優勝、大関と初の体験の連続で緊張の日々もやっと落ち着ける。「1日中、寝てみたい。疲れは取れているけど、なかなかぐっすりとは…。目覚ましもかけず寝てみたい」と、笑わせた。

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