サニブラウン思い変わらず「目標は金」 2種目出場へ日本記録更新ノルマも「全然大丈夫」

 陸上男子100メートル日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(21)が東京五輪開幕まであと300日となった26日、都内で取材に応じた。日本陸連はメダルの可能性が高い400メートルリレー優先のため、個人2種目出場のためには100メートルで9秒93、200メートルで19秒94という日本記録超えのタイムなどの条件を課しているが、「全然大丈夫」と自信。改めて「目標は金メダル」と宣言した。

 あくまで世界の頂を見据える男は、日本基準で課せられた“ハードル”など問題にしていなかった。日本陸連の定めた個人2種目出場への条件に対して、サニブラウンはこともなげに言った。

 「タイムを切れば、両方出られると聞いてる。まあ、切ればいいのかなと」

 陸連は400メートルリレーに万全の状態で臨めるようにするための「戦略」として個人出場は原則1種目とし、2種目出場には複数の条件をつけた。最もハードルが高いと見られているのが「五輪で少なくとも決勝進出の可能性を示す記録水準」だ。数字は明示されていないが、陸連側は過去4年の世界ランク8位平均にあたる強化選手標準記録の「シルバーが目安になる」としており、20年度では100メートルで9秒93、200メートルで19秒94と、ともに日本記録超えのタイムが設定されている。サニブラウンの自己ベストは100メートル9秒97、200メートル20秒08。大幅な更新が必要となるが、「全然大丈夫だと思う」と言ってのけた。

 ビザの手続きとオフを兼ねて8月末から帰国しており、新国立競技場も見に行った。「ものすごくデカかった。外から“ほぇ~”って見てきた」。300日後に迎える祭典。イメージは固まっている。「思いは変わらない。目標は金メダル」。自らの可能性を信じ切るその言葉は、ビッグマウスには聞こえない。

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