内村航平「やっぱり体操って難しいんだな」ほろ苦…鉄棒スペシャリスト初実戦は6位

鉄棒の演技を終え、笑顔を見せる内村航平=高崎アリーナ
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 「体操・全日本シニア選手権」(22日、高崎アリーナ)

 体操男子で五輪2連覇王者の内村航平(31)=リンガーハット=が21日、鉄棒のスペシャリストとして初、そして389日ぶりの実戦に臨んだ。H難度の離れ技ブレトシュナイダーは掴んだものの、肘が曲がり、スムーズに車輪に繋げられず。14・200点と得点を伸ばしきれず、6位に終わった。

 順風満帆な再出発とはいかなかった。1分間の演技のラスト。ピタリと止めた着地にも、表情が緩むことはなく、眉間にしわを寄せた。実戦で初のお披露目になったH難度ブレトシュナイダーは掴んだが、車輪に繋げられず大きく減点。直前に同じく種目別で五輪を目指す鉄棒のスペシャリストの宮地秀享(茗渓ク)が自身の名がつくI難度ミヤチ、ブレトシュナイダー、カッシーナ、コールマン、コバチをすべて成功させる演技で、近2年の世界選手権金メダルスコアを上回る15・366点をマーク。その差は1・166点差。その道のりが決して簡単ではないことを突きつけられた。

 「何を言っても言い訳にしかならない。1種目だけというものに対して、向かう気持ちがまだ分かってない。1年ぶりの試合で、なんかよく分からない空間に放り込まれた感覚だった。いつもと違う感覚になってしまった」と、振り返った。

 それでも、勝負はここから。スペシャリストとしての初陣を終え「やっぱり体操って難しいんだなと改めて思った」と同時に、改めて東京五輪への思いも湧いた。「若い選手が輝いていて…。自分も五輪に出て、昔みたいに輝きたいなと思った」と、前を向いた。

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