内村航平、鉄棒で389日ぶり実戦 ブレトシュナイダー掴むも車輪につなげられず

内村航平の鉄棒=高崎アリーナ
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 「体操・全日本シニア選手権」(22日、高崎アリーナ)

 体操男子で五輪2連覇王者の内村航平(31)=リンガーハット=が21日、鉄棒のスペシャリストとして初、そして389日ぶりの実戦に臨んだ。H難度ブレトシュナイダーは鉄棒をつかんだものの、距離が近くなってしまい、車輪につなげられなかった。得点は14・200点だった。

 直前に同じく種目別で五輪を目指す鉄棒のスペシャリストの宮地秀享(茗渓ク)が自身の名がつくI難度ミヤチ、ブレトシュナイダー、カッシーナ、コールマン、コバチをすべて成功させる演技で15・366点をマークしていた。

 内村は前日会見で「わくわくした気持ちはある。約1年ぶり、1種目に絞って初めての試合だけど、特別な感情をもたず、準備してきたものを演技に出すことだけに集中したい。個人総合だと2時間。鉄棒だけだとほんの2、3分。演技自体は1分。その1分に今まで試合ができなかったこと、鉄棒に絞ったこと、凝縮した演技をだせれば」と、スペシャリストとしての再出発の決意を語っていた。

 近年、両肩痛などに苦しんできた内村は、東京五輪に向けて、今年2月に鉄棒専念を決断。7月の代表合宿では「今でも6種目で狙いたい思いは変わってない。個人総合や団体を諦めたわけではないけど、今の自分が輝ける方法がこれしかなかった」と悩み抜いた末での決断だったことを明かし「今までは結果はついてくるもの、と言ってきた。でもアスリートである以上、世界一になりたい。その思いに今まで支えられてきたんだと思った。今、6種目では代表に入るのがいっぱいいっぱい。どうしても世界一になりたい。結局負けず嫌いなんですよ」と話していた。

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