内村航平 鉄棒専門で初実戦へ「凝縮した演技を」
「体操・全日本シニア選手権」(22日、高崎アリーナ)
体操男子で個人総合五輪2連覇王者内村航平(31)=リンガーハット=が21日、鉄棒のスペシャリストとして初、そして389日ぶりの実戦に向け、公式会見に臨んだ。
来夏に延期となった東京五輪へのリスタートの大会。「特別な感情を持たず、集中したい。今まで個人総合だと2時間だったけど、鉄棒だけだとほんの2、3分で、演技自体は1分。凝縮した演技を出せれば」と、静かに力を込めた。
H難度のブレトシュナイダーを組み込んだ構成での初実戦。他の選手の映像を「1万回見た」と参考にして、内村なりの表現方法を模索してきた。19日、そしてこの日の練習でも成功。「試合会場だと少し恐怖心がある」としながらも「試合になればなくなる。ワクワクした気持ちが強い」と、うなずいた。