松ケ根親方も謹慎 ガイドライン違反、自身がコロナ感染も…協会幹部あきれる

秋場所を自宅謹慎となった松ヶ根親方
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 「大相撲秋場所」(13日初日、両国国技館)

 日本相撲協会は12日、二所ノ関部屋付きの松ケ根親方(46)=元幕内玉力道=に新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反する行動があり、秋場所を自宅謹慎としたことを発表した。前日に謹慎となった時津風親方(46)=元幕内時津海=同様、不要不急の外出をし、秋場所後の理事会で処分が協議される。秋場所初日を翌日に控える中で連日、指導者による愚行が露見。前途多難を予感させつつ、15日間が始まる。

 松ケ根親方は8月6日に陽性と判定され、入院もした。誰よりコロナ予防を指導する立場の親方が自覚のない行動。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「浅はか過ぎるよ、親方が。処分が出るまで謹慎」と厳しく断じた。

 前日の時津風親方と同様、感染対策の講習会を行った8月31日以降にガイドライン違反となる不要不急の外出。松ケ根親方も秋場所を謹慎とし、協会の危機管理委員会などが調査し、理事会で処分を協議する。

 「何のための講習会なのか。非常に軽く考えている」と同部長は立腹。秋場所開催の責任者、尾車事業部長(元大関琴風)も「協会員が一つになってやっていかないといけない大事な時に。親方というのが残念。軽はずみな行動は悔しい」と背信行為にあきれた。

 この日は八角理事長(横綱北勝海)らが参加した土俵祭りで15日間の安全を祈願した。だが両横綱白鵬、鶴竜の休場、玉ノ井部屋のクラスター、そして2親方の謹慎と場所前から不穏な空気が漂う。

 「若手の優勝争いがおもしろい。相撲の醍醐味(だいごみ)を味わってもらいたい」と尾車部長。熱戦で逆境を吹き飛ばすしかない。

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